行動ターゲティングにおけるSharedObjectの利用について

R25.jpリニューアルでのShared Object活用
昨日、R25.jpがリニューアルされた。すべての記事を配信するというので、ここしばらく見ていないこともあり、サイトを見てみたのだが、記事の内容よりもサイトにShared Objectが使われているところに目が行った。
(中略)
サイトを見てみると右上に
“ヤン・エグリーン”
“レベル1”
“訪問1回”
というステータスが出ている。

私は、このサイトに登録したり、ログインをしていない。アクセスをされた皆さんにも同様に訪問回数が表示されることと思う。これはShared Objectを利用してユーザーの行動履歴を取っているから。
この機能を利用すれば個人情報を取らなくても、訪問回数のみならず、どんなコンテンツを見たのかなどをアクセスしたマシンごとに記録させておくことが可能になる。実際にR25.jpでも自分が購読したコンテンツが記録されている。

この辺の特性を受けて広告関係者が行動ターゲッティングに使えないか検討しているなどの話をちらほら聞く。まあ、行動ターゲッティングに利用できるかはおいておくとして、現実的にこの機能をサイトの“おもてなし”に使おうという試みは流行しそうな気がする。わりと“おもてなし”について言及している人が多い。

R25.jp確認してみたけど、このような表示の場所は確認できなかった。
残念。

それは置いておいて、SharedObjectは利用する際は、セキュリティポリシー上気をつけなければならない点がある。
SharedObjectはP3Pによる制約がなく、また、サードパーティから配信されるFlashのSheredObjectの利用をやめたいときは不便なことにこちらのグローバルストレージ設定パネルから設定しなければならない。

なので、行動ターゲティングのようなプライバシーに気をつけないといけないサービスでSharedObjectを利用するには、上記のことに気をつけてCookie以上のことができないように注意すべし。